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当院の特徴

当院は、地方の一般整形外科開業クリニックであり医師は手術以外の治療を行う総合整形外科医(心身医療専門の整形外科医)のスタンスで、整形外科分野における細分化された専門分野をもちません。

長い間、私たちを温かく見守り、気持ちよく支えていただき、日頃から公私ともにお世話になっている近隣の方々のニーズに応える、できる限りの医療を提供することが目的です。

特に、専門分野のすきまに置き去りにされた病気であり、その症状の苦しさが理解されず、遠方や大都市の医療施設に通うことが困難な、線維筋痛症(FM)、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)および起立不耐症(OI)の方々に対して、医師、看護師、理学療法士、鍼灸師とともに専門分野の境界を超えた専門横断的(transdisciplinary)チームアプローチによる治療を行っています。

いつも長い時間お待ちいただいている整形外科疾患の患者さんに影響がないように、整形外科診療の合間の日に、短時間のみ行っています。

また、その他、近隣で困っている方々のニーズにできるだけ対応し続けています。

当院の特徴として、

  1. 当院で行っている15のこ
  2. 当院の11の欠点
  3. ささやかな1つの自慢

以上を提示いたします。

1,当院で行っている15のこと

1,一般・整形外科治療

手術療法以外、初期治療レベルを超えた関節リウマチ以外、特殊な機器を使用しなければ治療困難な疾患以外の整形外科疾患が対象です。

超音波(エコー)による診断、超音波下における注射療法(関節内、腱鞘内、ファッシアに対するハイドロリリース等)を行っています。

2,信頼している専門医への紹介

医師の目から視て、良い先生だと評価した方をご紹介いたします。
ただ、お付き合いの深い方に、紹介が偏る傾向にあります。

ご自身が信頼している医師へのご紹介を希望している場合は、
その先生へ紹介状をお書きいたします。

3,信頼している他院へのMRI検査とCT検査および読影(読むこと、画像診断すること)の依頼

MRI検査機器、CT検査機器はありません。

MRI画像およびCT画像の読影(読むこと、画像診断すること)が得意な、信頼している放射線科の医師が在住している総合病院と連携を組んでいます。

特に問題が発生しないと判断した時には、放射線科の先生が在住してないMRI検査機器もしくはCT検査機器のある医療施設に検査依頼をすることがあります。

もしMRI検査およびCT検査が必要と判断したときは、その病院と連絡をとり当院で手続きを進めていきます。

4,整形外科に行くべきか、他の診療科に行くべきか、これぐらいの症状で受診したら笑われないか? どうしようか、受診に迷ったら

是非受診してください。
不安は解決すべき大切なこころです。
判断します。しかるべき対処をします。
ご遠慮なく。

5,骨粗鬆症・治療

最新の測定機器(DEXA)による骨の量の測定、必要な血液検査、適切な薬の処方・運動指導・食事指導を行います。

治療薬の一部であるビスフォスフォネート剤や注射剤であるデノスマブは、歯科の疾患である顎骨壊死を稀に、引き起こすことがあります。

歯科の先生がたとの連携を密にすることで発症を防止することができます。

皆さんの健康にとって、歯はとても大切です。骨はとても大切です。両方ともとても大切です。

皆さんのお体を総合的に考えて、治療を進めていく方針です。

6,交通事故による痛み

交通事故に遭われた後の、首の痛み、腰の痛みなど、気になる症状が出現した方を対象にして治療しています。
交通事故後の症状は、交通事故前から潜んでいて症状として表に出ていなかった身体と心の調子の悪さ、交通事故自体の出来事に対する持続する記憶のストレス、相手方、警察、保険会社担当の態度によるストレスな記憶、交通事故により引き起こされる社会的問題などのストレスなどにより、身体的(ホメオスタシスの歪み、以上な筋緊張、ファッシアの痛み)、心理的、社会的、実存的が絡み合って発症することがあります。

時に、非常に辛い状態になることがあります。

しかし、交通事故後の治療には、補償制度における限界があります。症状があるからといっていつまでも治療を行うことができません。

その現実の社会的状況を十分に理解し、心理的安定をご自身で何とか保とうと努力し、その中で、皆さまと私たちが、一方的ではなく、お互いに相手の立場を理解し、思いやりをもって協力しながら(相互主体的関係)、治療を進めていく必要があります。

より良い関係を築きながら治療を行っていきましょう。

7,漢方治療

漢方内科の専門医が、エキス剤もしくは煎じ薬を処方します。いずれも健康保険が使えます。

8,理学療法士による運動器リハビリテーション

理学療法士が専門の技術で治療します。
理学療法士のうち1名は、国際実存療法士です。痛みと疲労のリハビリテーションの際、同時にカウンセリングを行います。

9,鍼灸師による鍼灸・マッサージ

鍼灸師が専門の技術で治療します。

10,消炎鎮痛処置

理学療法士の関わらない低周波治療、ホットパック、超音波治療、運動療法など

11,ボディ・コンディショニング  

3系統のマシンによる、筋肉のコンディション・アップ

  1. 筋トレマシーン:6台のリアクション・レジスタンスマシン
  2. ストレッチマシーン:6台の筋肉を緩め、血行をよくするトレーニングマシン
  3. パワープレート:振動を与えながら、全身の筋肉のコンディションを整えるマシン

12,点滴療法

身体のさまざまな不調に対して、希望される方には、マイヤーズカクテル、高濃度ビタミンC、グルタチオン点滴、にんにく注射、二日酔注射、白玉点滴、などを行います。

マイヤーズカクテル、高濃度ビタミンC、グルタチオン点滴は、線維筋痛症(FM)、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)など痛みと疲労の治療に使うことあります。
コンセンサスの得られている診断基準に基づき、点滴治療の科学的根拠に基づき、投与を行います。

13,爪と足のケア

巻き爪、爪の変形、うおのめ、たこなど、足と爪のトラブルにドイツ認定のフスフレーガー(足の専門家)が対応します。
当院はフスフレーガーが5人在籍しています。

14,通所リハビリテーション

皆さまの健康回復、いきいきと生活するため、自分の足で歩けるための支援を行います。

15,小径線維ニューロパチー(SFN)、線維筋痛症(FM)、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)および起立不耐症(OI)の治療

上記の治療法を駆使し、医師、看護師、理学療法士、鍼灸師で「専門横断的チーム医療」を行います。

2,当院の11の欠点

1,待ち時間が異常に長い

このことは、皆さんに本当に申しわけないことと、思っています。

  1. できるだけ、受診を希望している方々、困っている方々、駆け込んだ方々に、対応し引き受けること
  2. 受診する方々を制限し、厳密な予約制を導入し、せっかく受診していただいている方々の待ち時間を短縮すること

限られた時間で、2つを満たすことは困難です。

この2つをどのように成り立たせるか、この2つのどれを優先する方針を選ぶか。

1つを優先することで、そのひずみが生じます。

皆さんへ、どのような迷惑を覚悟し、お許しをいただくことになるか。

当クリニックは

  1. できるだけ、受診を希望している方々、困った方々、駆け込んだ方々に、対応し引き受けること を選択しました。

そして、待ち時間の異常な長さという迷惑をかけ、ご不満をいだかせ、お叱りをうけることを覚悟しました。

私の頑固なこだわりによる、その選択のせいで、受診していただいた皆さんには、大きな迷惑をかけています。

それでも、そのような皆さんにできるだけ、それでも受診して良かったと感じていただけるように、以下のことを行っています。

  1. 皆さまへの気持ちや、当院の理念がスタッフのすみずみまで伝わるように、リーダー(院長)による健全な統制を行い、スタッフの心理的安全性が確保されている組織つくりを行う。
  2. 皆さまへの気持ちや、理念実現のため、自分自身のエゴ(利己的)より、皆さまのことを大切にしようとする(利他的)人柄をもった人材、たとえベテランの医療者でも、院長の理念の実現のための指導を素直に学び実行する、のびしろの大きい人材を採用する。
  3. 医師が診療のみに集中できる、業務のシステムを構築する。
  4. スタッフの業務のスキル、社会的スキルをアップさせることにより診療時間以外の時間の短縮を図る
  5. できるだけコミュニケーションの質を上げ、密な連携により業務遂行をスムーズにする
  6. 医療の質を上げるために教育、研究、研修を積極的に行う
  7. スタッフ全員の対応の質を上げるために教育、研究、研修を積極的に行う
  8. 待ち時間にできるだけ快適に過ごせるアイテムを用意する
  9. 皆さまに喜んでいただける数々のアイディアを出し合う

などです。

皆さんのつらさ、私たちのかけた迷惑を少しでも緩和できないかと思っています。

いたらないことが多々ありますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

2,医師が一人しかいない

医師が一人しかいないことも、待ち時間の長さにつながっています。

当院の医師は、複数の専門分野を持っているため、診療スタイルが独特です。

当院の理念実現および診療方針に一貫性をもたせるため、あえて他医師にお願いしておりません。

私の、頑固なこだわりによって、皆さまには多大なご迷惑をおかけしています。

大変申しわけありません。

3,近隣の方々の貴重な生活時間を大切にできないことが多々ある

皆さま、個々のご事情により、早く診療を行わなければ、大いに困ってしまう方々がおります。

できるだけ、個々のご希望を叶えるように診療時間を調節しようとしています。

皆さま、全員のご事情を汲むことが困難な場合があり、せっかく来ていただいた方々を困らせ場合が多々あります。

本当に申し訳ないと思っています。

4,遠方の方々を診ることに曜日指定などの時間的制限がある

他県(主に千葉県から東京にかけて)の開業する以前に担当であった方々、その他、他県から受診していただく方に対して、できるだけ少ない通院回数で診療を行いたいため、曜日、時間帯指定による予約をおとりすることにしています。

その曜日にご都合がつかない方々も多く、ご迷惑をおかけしています。

他の曜日にいつも長時間お待ちいただいている方々の診療を折り合いがつくように、お願いしています。

誠に申しわけありません。

5,線維筋痛症(FM)や筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)などの難治性の痛みと疲労を診ることに曜の時間的制限がある。

当院は、線維筋痛症(FM)や筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)などの痛みと疲労の疾患に対して、専門横断的(transdciplinary)チームアプローチを行っています。お一人に長い時間をかけなければならない治療です。

そのため、近隣の、いつも長時間お待ちいただき多大なご迷惑をおかけしている整形外科疾患の方々に対する診療日には、対応することが困難です。

痛みと疲労の方々は、長年、症状に苦しめられている方々が多く、大変心苦しいのですが、曜日と時間帯を指定して、治療を行わせていただいています。

大変申しわけございません。

6,限られた手術以外をすることができない

当院には手術室がありません。また、長時間の処置は、お待ちいただいている方々にご迷惑をおかけしますので行っておりません。

ただし、手指のばね指の手術、比較的小さな明らかな良性の腫瘍やアテロームなどの切除術は、曜日と時間帯の指定のもとで、おこなっています。

7,MRI検査機器、CT検査機器がない

当院にはMRI検査機器、CT検査機器がありません。

今後も、導入の予定はなく、立派な検査機器があり、複雑な整形外科領域の撮影に長けており、読影(画像を読む)ことが得意な、信頼できる放射線科の先生が在住している総合病院へ依頼しています。

その医師と私の少なくとも2人の目で画像を診て、診断の確実性を高めるためと考えています。

私の頑固なこだわりによって、余計なお手間をとらせています。

大変申しわけございません。

8,院長が医療において数々の学会活動、講演活動および社会支援活動を行っているために、不定期で休診することがある

自分自身の、実力を高めるため、新たな医療情報を皆さんへ伝えるため、理学療法士、看護師、鍼灸師の実力を上げる教育指導を行うため数々の学会活動を行っています。また、各種講演会や社会支援活動を依頼されることがあります。

そのため、不定期に休診することがあり、大変ご迷惑をおかけしています。

皆さまに休診情報が、前もって確実に伝わるよう配慮したいと存じます。

何卒宜しくお願い申し上げます。

9,以前、大変申し訳ないことで、悪い評判が立った。

以前、当院の職員による患者さんに対する犯罪行為がありました。当院、最大の汚点です。

まだ、その頃のイメージが残ってしまっています。しかたのないことです。

その頃の当院は、院長によるスタッフの統制がとれず、私も、スタッフも、あらゆる面で実力不足で、組織的にも未熟で、このようなことが起きうる素地があったように思います。

現在、その頃のスタッフはほとんどいませんが、

現在のスタッフ全員が、当院を自分自身の大切な場として認識し、

過去の汚名を返上すべく、汚れた看板を磨きなおすように、

素直に指導に従い良く学び、本当に、頑張っています。

最近、多くの方々から、

当院の雰囲気がずいぶん変わった、とても感じがよくなったと評価していただいています。

今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。

10,看護師が在住していない時間帯がある

当院の看護師は、全員がパートタイマーです。

これは、家庭だけではなく、仕事でもやりがいを感じたいとの意欲がある看護師の方々が、家庭と仕事を両立できるように、夕方には、ご家庭に帰してあげたいという結果です。

そのことで、夕方から夜のある時間帯に、血液検査の採血や点滴が困難な時間帯があり、時々、皆さんにご迷惑をおかけすることがあります。

現在、夕方の勤務を希望する看護師を募集しております。お待ちいただけると幸いです。

11,夜間、休日診療がない

当院は、夜間外来、休日外来を設けておりません。

これば、働いているスタッフが、家庭の用事と両立できるように配慮した結果です。

ウィークデイは多忙で、夜間や休日にしか通院できない方々が多いと存じます。

スタッフが家庭や社会的役割の心配がなく安心して業務ができることを優先してしまいました。

何卒宜しくお願い申し上げます。

3,ささやかな1つの自慢

現在、当院のスタッフは、若い人、ベテランの人、専門分野の人、いずれの方々も、礼儀正しく、偉そうな態度がなく、心根も本当によい方ばかりです。

一緒に、仕事をしながら、いつも感じており、おかげで医師としての私が、無用な気遣いなく、安心して、気持ちよく、皆さんに向かい合うことができます。

大人として未熟なこともありますが、社会スキルの実力不足かもしれませんが、
でも成長するために、全スタッフが素直に、謙虚に、本当に努力しています。

毎日、追われるような仕事、残業も多く、身体的に心理的に疲弊しているかもしれません。
でも、皆さんに少しでも役に立ちたいと頑張っている方たちばかりです。

必死ですが、決してこころが乱れることがありません。

現在のスタッフは、当院を一時期のだだの都合のいい働き場所というより、
当院を、自分自身にとって大切な場所、自分自身の守るべき場所として考えていることがひしひしと伝わります。

こういうスタッフだからこそ、皆さんを大切にしよう、喜ばせようと強く考えるのだと思います。

本当に、ありがたい、自慢のスタッフたちです。

是非、まだまだ未熟かと存じますが、じっくりとご覧になって、感じていただきたいと思います。

喜山

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