運動器リハビリテーション
ドイツ系・理学療法
当院は、勝浪省三・理学療法士の指導の元、ドイツ系の徒手医学を中心とした理学療法を行います。
当院の理学療法のコーチである勝浪・理学療法士は
ドイツでマニュアルセラピー(manual therapy:MT)を、
アメリカおよびドイツにおいてPNF(固有受容性神経筋促通法)を、
(アメリカ発祥のPNFはドイツを中心に発展しました)
日本で上田法を、
それぞれ多くのインストラクター(指導者)から学び、
それぞれの協会からインストラクター(指導者)として認められました。
勝浪・理学療法士は、理学療法の基盤を、ドイツ発祥のMTに置き、
ドイツにおいて、上田法の指導と普及を行なっていました。
このことにより、勝浪・理学療法士の指導する理学療法を、
ドイツ系の理学療法と表現しています。
勝浪・理学療法士は、以下の認定インストラクターです。
・ドイツ筋骨格医学会日本アカデミー(DGMSM-Japan)認定・MT(manual therapy)インストラクター
・国際PNF協会認定インストラクター
・上田法国際インストラクター
当院の理学療法士は、勝浪・理学療法士の指導の元、
理学療法を研鑽し、診療をおこなっています。
勝浪・理学療法士は、院長と30数年来の友人で、
院長が、尊敬している理学療法士です。
勝浪省三・理学療法士のサイト Groovy-Art & Science
勝浪・理学療法士の治療風景
当院での、理学療法士への研修風景
マニュアルセラピー(ドイツ徒手療法)について
マニュアルセラピー(manual therapy:MT)は、
筋骨格医学に基づいた、WHOが標準医学と認めた歴史ある治療法です。
MTはドイツ国保険適応のリハビリ技術でもあります。
ドイツは、世界で筋骨格医学が最も発展している国といわれることがあります。
その最高峰の研修機関は
ドイツ筋骨格医学会(Deutsche Gesellschaft für Muskuloskeletale Medizin :DGMSM)です。
その、DGMSMで学んだ、MTを提供します。
MTは
“ 脊柱、四肢の可逆的な「機能障害」と
それらが筋や神経制御、内部器官に与える
「神経生理学的な影響」を扱う治療手技 ” と定義されます。
MTは関節と筋肉の痛みに対する治療法の研究開発から始まりましたが、
近年ではファッシア(以前、筋膜と呼ばれていた)および神経の痛みに対する対処方法も
加わるようになりました。
まず、問診を非常に重要視し、痛みの発症の原因となる、姿勢・生活動作などをお聴きします。
そして、解剖・機能解剖を熟知したセラピストが丁寧に問題の部位を触察し、
画像診断では分からない原因を探していきます。
痛い部位のみではなく、他の部位からの影響も考慮しながら検査と治療を進め、
痛みの改善後は、筋骨格の柔軟性と筋力も改善しながら、
痛みの再発を防止する体作りを目指します。
PNF(固有受容性神経筋促通法)について
人の体は筋肉が収縮することで運動をしています。
筋力は交通事故、脳卒中、腰痛などが原因で弱くなることがあり、
動作や仕事に支障をきたすことがあります。
筋力を改善するには、医学的な原理・原則(過負荷の原理、特異性の原則)があり、
その原則に沿って、セラピストの手で、丁寧に評価・治療していく方法がPNFです。
筋力を改善するだけではなく、困っている日常生活の動作に合わせた運動パターンを選択することで、
より短時間で動作の改善を図ることが可能なことがあります。
筋肉の痛みや硬さに対しても改善するテクニックがあり、
総合的に体の問題を解決する治療概念と言えます。
PNFは1940年代にアメリカの医師と理学療法士により開発されましたが、
EBMの影響により米国国内での普及がしばらくの間停滞しました。
一方、ドイツを中心に目覚ましく普及活動がなされ、
ドイツ国保険適応になると共に、世界に拡がっているリハビリ技術です。
上田法について
上田法とは、脳性麻痺児(小児まひ)や脳血管障害後遺症などの運動障害などに対して有効といわれます。
麻痺などに見られる筋肉の過緊張(硬さやつっぱり)は、上田法で和らげることを目指します。
筋肉が和らぐと、手・足・体の歪みや変形が矯正され、運動機能が向上し、
今まで困難だった動作(歩行、立ち上がりなど)が行いやすくなります。
2011年から10年間ドイツはニュルンベルグとブレーメンで講習会を行い、
3名のドイツ人国際インストラクターが誕生し、スイスやオーストリアにも拡がりをみせています。